本記事ではこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- スロバキアの医学部留学費用はいくら?
- スロバキア医学部の留学費用の内訳を具体例付きで細かく解説
- スロバキア医学部になるべく安く留学する方法
本記事の信頼性
海外医学部留学を考えた時に気になるのは、6年間でかかるお金ですよね。留学を本気で考えている人ほど、6年間の留学費用を知りたいでしょう。
私も入学する前にかなり気になって色々調べましたが、実際どれくらいお金がかかるのかは、スロバキア医学部に通って生活してみないとわかりませんでした。
そこで、今回はスロバキア医学部に進学した私が、スロバキア医学部留学にかけた費用をもとに6年間でかかる費用を解説します。読み終える頃には、スロバキア医学部留学が現実味を帯びて、現実的な進学先としてスロバキア医学部を考えられるようになりますよ。
あわせて、スロバキアの医学部に安く留学する方法についても解説するので、スロバキア医学部進学を少しでも考えている人は2分ほどお付き合いください。
スロバキア医学部の留学費用は安い?
スロバキア医学部の学費は、日本の私立医学部の学費と比べればかなり安いです。
実際、海外医学部への入学をサポートしている留学エージェントの中には、「海外医学部をを卒業する方が、日本の私立医学部を卒業するよりお得」と宣伝しているところもあります。
しかし、スロバキアで医学部に行く以上、家賃や食費などの生活費や航空券代など、学費以外のお金もかかってきます。そして、この学費以外の部分こそが非常に高額な部分です。
人によって生活費は異なりますが、贅沢せずともそれなりにお金がかかってしまいます。それでは、具体的な金額をみていきましょう。
6年間の留学総費用はいくら?【結論】ざっくり2000万円です。
結論として、ざっくり2000万円程度はかかります。これは日本の私立医学部の学費が安い大学とほぼ同じくらいです。
もちろん人によって生活費などは違いますが、私はあまり贅沢をせず、「ザ・学生」という生活しています。
大学の近くに一人暮らし。
自炊メインですが、たまにデリバリーを取ったり、友人と外食・飲みに1週間に2回ほど行く。
1年に1回は日本に帰国。
そんな私の留学費用の具体的な内訳は下記のとおりです。改めてこのやって内訳を出すと、かなり高額ですね。
生活費には食費のほか、教科書代や携帯代、保険代なども入っています。これは留学エージェントを使用していない場合の私の留学費用です。
留学エージェントを利用する場合は、この額にプラス300万円くらい必要です。全て入れると、軽く2000万円は超えますね。
最近は特にユーロの為替レートが悪く、物価も上がっているので、これぐらい平気でかかります。私が入学した頃は、1ユーロ120円半ばでしたので、もう少し安く済みました。しかし、当時のレートでも1800万円前後はかかってきます。
スロバキア医学部に留学するうえでかかる費用を細かく解説。
ここから、スロバキア医学部留学に必要なお金を細かくみていきましょう。私が実際に支払っているお金は下記のとおりです。
2. 家賃 → 月々 300〜750 ユーロ
3. 航空券代 → 安い時期であれば往復7〜10万円前後
4. 食費 → 人によるが、100〜500 ユーロ
5. 保険代 → プランによる (私は年間500ユーロ)
6. 携帯の通信費 → プランによる (私は月40ユーロ)
7. 教科書代 → 人による (私は年間150ユーロくらい)
それぞれの内訳を具体的にみていきましょう。
学費 (年間10500ユーロ)
まず、絶対に削れない学費。スロバキア医学部の学費は、日本人医学生が在籍するコメニウス大学もP.J.シャファーリク大学も年間10500ユーロです。入学金はありません。
なので、6年間の学費は €10500 x 6 = €63000 ポッキリです。
このほかに、図書館利用のための保証金や学生カードの年会費なども、別に支払わなければなりません。こちらは6年間総額で600ユーロぐらいです。
6年間の学費や諸経費込みで、合計で900万円いかないぐらいです。
(1ユーロ = 140円 で計算しています)
家賃 (月550ユーロ)
家賃も学費と同様、固定費としてかかってきます。
光熱費・水道代・インターネット代すべて込みで月々300 〜 750ユーロの家に住んでいる日本人医学生が多いです。
フラットシェアをすれば家賃を折半でき、安く抑えられますので、月々300ユーロぐらいで部屋を借りられます。また中心地や大学から離れたところに部屋を借りれば、月400ユーロくらいで抑えられます。
ちなみに私の家は、大学のすぐ近くなので、月550ユーロです。最近は電気・ガス代が高騰しているので、一人暮らし用の部屋でも立地が良いと、600ユーロくらいかかってきます。
<リンク> スロバキアで家を借りるなら、フラットシェアと寮と一人暮らしのどれがいい?全部試した医学生が解説します。
<リンク> 【必読】スロバキアで家を借りるときに絶対に確認すべき6つのこと。最悪の場合、詐欺に遭います。
航空券代 (一時帰国する時期による)
人にもよりますが、大抵の学生は1年に1回は帰国しています。
日本人学生も同様に、夏の試験を早く終わらせて、日本で2〜3ヶ月ほど夏休みを楽しむ人が多い印象です。また、クリスマスとお正月の冬休みも日本に帰国している人もいます。
私は年に一回、夏の試験をなるべく早く終わらせて、2〜3ヶ月の休暇を日本で過ごすことが多いです。予約方法にもよりますが、上手に取れば、往復7〜10万円前後で航空券を取ることができます。
<リンク> 【留学生必見】スロバキアまでの航空券をなるべく安く取る方法
食費と交際費+消耗品費 (月500ユーロ)
これは完全に人によりますね。私は食べるのが大好きなので、食費は節約せず、好きなものを食べまくって、月500ユーロくらい使っています。これは食費と交際費や消耗品費の合計です。
毎日自炊をすれば、費用を抑えられますが、自炊ができないと外食することになり、かなりお金がかかります。
また、友人とクラブに行ったり、飲みに行ったりすると、交際費で1ヶ月分の家賃ほどお金を使っていたなんてこともありました(泣)
スロバキアの物価は、日本より安いです。スーパーで食材を買い込んで、節約しながら自炊すれば、月120ユーロぐらいでやりくりできるそうです。
ちなみに、レストランで外食するとなると、10ユーロ(約1400円)ぐらいは必要ですが、ショッピングモールのフードコートなどでは5〜7ユーロ(約700円〜1000円)くらいで食べられるお店もあります。
また、スロバキアには日本人が経営している日本食レストランもあります。日本食が恋しくなった時は1週間に3回ほど利用したこともあリマした。美味しい日本食が食べられるのは最高ですね。
<リンク> スロバキアで和食が食べたくなったら、、、オススメ日本食ショップ3選
海外留学保険代 (プランによる)
海外留学保険とは、留学する人がほぼ必ず契約する、海外留学中の病気や怪我などの治療費を補償する保険のことです。私は年間500ユーロほどのプランに加入しています。
国によっては、ビザを取得するために、海外留学保険への加入が義務付けられているところもあります。しかし、スロバキアの場合、ほとんどの人がビザではなく、長期滞在許可証を取得することになりますが、海外医療保険への加入義務はありません。
ただ、保険なしで海外で病院にかかろうと思うと、かなり高額の請求をされることがあります。実際、保険未加入のまま病院に行ったところ。診察してもらえなかったという友人がいました。
いつ何が起こるかわかりませんので、スロバキアに留学するなら、必ず加入されることをオススメします。日本の保険会社が留学生向けに販売しているものもあるので、加入は簡単ですよ。
ちなみに私は1年目は日本の海外留学保険を、2年目からスロバキアの保険会社の医療保険に入っています。
<リンク>スロバキア留学にオススメの海外留学保険3選。
<リンク>スロバキアの保険会社の医療保険はどれがオススメ?実際の契約方法を詳細に解説します。
携帯の通信費 (プランによる)
私は家のインターネット回線が不安定なので、データ容量が多いプランに入っています。「データ通信20GB+メッセージアプリ(100GB使い放題)+通話・SMS無制限」のプランで、月40ユーロです。
はっきり言って、高すぎますね。
ただ、大学には学生が無料で使えるwifiがありますし、ほとんどの家ではインターネットを家で自由に使えますので、こんな高額なプランを選ぶ必要はありません。最低限のプランでも問題はないかと思います。
私がプランを見直す前に使っていたのは、「データ通信2GB+通話料無制限」のプランで、月5ユーロでした。これで快適に過ごせていたので、通信費について心配する必要はありません。
教科書代 (人による)
私は年間100〜150ユーロくらい、教科書の購入費に使っています。
スロバキア語などの一部の科目は、大学の教授が作成した独自の教科書が指定されている場合があります。こうなると、先輩から貰うか安く売ってもらうか、新品で大学の購買で買うかしかなくなります。
私は基本iPadでデジタル勉強をしているので、新品の教科書を買って、お家で自炊(PDF化)しています。中古品でも良くて、かつ先輩との繋がりがあれば、教科書代は0円にすることもできるかもしれません。
他にも、実習で使う白衣やスリッパ、メスやピンセットなどの小物類を購入する必要があります。
スロバキアの医学部に安く進学する方法
「思っていた以上に費用がかかるな」と思った方に向けて、スロバキア医学部になるべく安く行く方法を2つ紹介します。
2. 奨学金を借りる
それでは、それぞれの方法を詳しく紹介します。
留学エージェントを使用せず、スロバキア医学部に入学する
留学エージェントを使用せず、スロバキア医学部に入学すると、スロバキア医学部に最安で入学・卒業することができます。
というのも、留学エージェントを使う際に発生する費用、約400万円を全額抑えられるからです。
私自身、留学エージェントを使わずにスロバキア医学部に入学しました。スロバキアの医学部は留学エージェントを使用せずとも入学できますので、「最安でスロバキア医学部に入学したい」という方にはオススメです。
ただ、出願や入学手続きなどをすべて自分でしなければならないので、ハードルは少し高くなります。しかし、方法さえわかってしまえば、何にも難しいことはありません。実際、私はスロバキアの医学部に出願・入学を問題なくスムーズにおこなえました。
実際にスロバキアの医学部に留学エージェントを使わず、自力で出願・入学した方法はこちらで公開しています。
<リンク> スロバキア医学部に留学エージェントを使わずに入学する方法
奨学金を借りる
これは定番な方法ですね。私の友人にもスロバキアの大学や日本の奨学金を借りている人がいます。
ただ、私個人としてはあまりオススメできません。
というのも、スロバキア医学部を卒業できる保証がないからです。他の国の医学部に行きたくなるかもしれませんし、退学してしまうかもしれません。奨学金の種類によっては、好成績が必須など、条件を満たすのが大変なものもあります。
「絶対にスロバキアの医学部を6年で卒業するんだ!」という強い意志があるのなら、奨学金を借りても良いと思いますが、私のように「とりあえずスロバキア医学部にチャレンジしよう」みたいな人はやめておいた方が無難です。海外医学部は卒業するのが大変ですから。
簡単に費用を抑えようと思ったら、留学エージェントを使わず、自力で出願しましょう!
まとめ: スロバキア医学部留学は、高額な自己投資
ここまで、スロバキア医学部の留学費用と、安く費用を抑えて留学する方法を紹介しました。
おさらい
- スロバキア医学部の6年間の留学費用は、2000万円ほど
- スロバキア医学部に最安で進学するなら、自力で出願すること
スロバキア医学部の留学費用はかなり高額ですから、躊躇してしまうかもしれません。しかし、これで躊躇してしまうようであれば、スロバキアの医学部を卒業するのは困難でしょう。
なので、「このお金を無駄にしない!」という覚悟をもっている人だけ、スロバキア医学部を目指しましょう。この気持ちをモチベーションにすれば、医学の勉強もきっと苦ではなくなりますよ。
【宣伝です】
現役の医学生にスロバキア医学部に関する相談ができます。
これまで、30人以上の相談にのってきた経験をもとに、色々なお悩みに本音で回答します。
相談内容はスロバキア医学部に関することならなんでもOKです。
・大学について、スロバキアについて
・ご自身の進路やお悩みなど
・入試の手続き、入試対策、入学手続き等について
・留学エージェントについて
興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。